- 多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)と診断された
- PCOSに似た症状がある

生理不順が治らない…
何だか最近生理がヘン…
生理不順の原因の一つ、多嚢胞性卵巣症候群(以下PCOS)。
病院で診断は受けていないけど、調べてみたら症状が似ていて不安になる方も少なくありません。
今回は、PCOSとは何か詳しく解説したいと思います。
多嚢胞性卵巣症候群とは


多嚢胞性卵巣症候群 (polycystic ovary syndrome : PCOS)とは、「両側の卵巣が腫大・肥厚・多嚢胞化し、月経異常や不妊に多毛・男性化・肥満などを伴う症候群」と定義されています。
日本産婦人科医会HPより抜粋
PCOSは、卵胞が発育するのに時間がかかってなかなか排卵できず、月経周期が長くなる特徴があります。排卵されない卵胞が卵巣内にとどまるため、超音波検査では袋状になった多くの卵胞が見えるために多嚢胞性卵巣症候群と呼ばれます。
女性の20~30人に1人、生殖年齢の女性のうち6〜8%と高い有病率であり、珍しい疾患ではないことが分かります。
通常、女性の卵巣は毎月一つの卵子を排卵するために、主席卵胞と呼ばれる卵胞のみが大きく成長します。
その主席卵胞がある一定の大きさまで成長すると、卵胞から卵子が放出されます。これが排卵です。
この排卵がうまくいかないことから、生殖医療分野では排卵障害とも位置付けられます。
簡単に説明すると、
・育つ卵が決まらなくて卵巣がいっぱいになる
・排卵しないので生理が起こらない
症状


多嚢胞性卵巣症候群の症状を原因別に分類しました。
黄体形成ホルモンと卵胞刺激ホルモンのバランスによってみられる症状です。
排卵が起こらない限りは生理がこないため、無月経となります。
PCOSの方は、全く排卵しない方〜数ヶ月に一度排卵する方など人それぞれ。
ある一定期間生理が起こらないと、長期間剥がれ落ちなかった子宮内膜が、少しずつ剥がれ落ちることによって起こる『破綻出血』が生じます。これが不正出血の原因と考えられています。
男性ホルモンの影響による症状です。
診断


診断は血液検査と超音波検査にて行います。
- 月経異常
月経不順や無月経である - ネックレスサイン
超音波検査にて10個程度の卵胞が卵巣内に確認される - ホルモン異常
①テストステロン(男性ホルモン):高値
②LH(黄体化ホルモン):7mIU/ml以上
③FSH(卵胞ホルモン):正常
これらの項目を満たした場合、PCOSと診断されます。
原因


多嚢胞性卵巣症候群の原因は、はっきりと解明されているわけではありません。
排卵に関わる、いくつかのホルモンバランスの崩れにあるという説が有力です。
卵胞の成長から排卵においては、脳の下垂体から分泌されるLH(黄体形成ホルモン)とFSH(卵胞刺激ホルモン)によって調節されています。
LHがFSHより優位になってしまうと、排卵がうまく行われません。
また、アンドロゲン(男性ホルモン)にも排卵を妨げる働きがあります。
血糖を下げるホルモンであるインスリンが過剰な状態が続くと、男性ホルモンが増加して卵胞の発育を抑制することが分かっています。
治療


目的に応じて治療方法が異なります。
クロミフェンや性腺刺激ホルモン剤用いて排卵を誘発します。
低用量ピルを用いて生理周期を安定させます。
このほかにも、肥満傾向のある方には減量、インスリン抵抗性の疑いがある方には運動や糖尿病治療薬が用いられる場合があります。
原因が明らかでないため、対症療法が中心となります。
最後に
いかがだったでしょうか。
原因がはっきりしておらず、治療法も少ないのが現状。筆者も長年悩み続けました。
具体的な解決策を今後も発信したいと思います。お楽しみに。


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